A
B
C
座った姿勢、あなたは上記の座り方の姿勢を見てどちらの姿勢が正しいと思いますか?
多くの方がAと答えるでしょう!
Bの方はひどい猫背だなと思うに違いありません。
実は
正しい座り方というのが一番悪そうなBが正しい座り方なのです。
佐藤さんも納得できるようにしっかり説明していきますね。
まず一般的に良い姿勢の座り方というのが、坐骨を立てて、二つある坐骨の二点で座るというのが推奨されています。
それでは佐藤さん、2点と3点って構造的にどっちの方が安定すると思います?
本当の良い座り方のBの方は、背中を丸めることにより、坐骨の間にある仙骨と呼ばれる骨も床面に設置するので、2点ではなく3点支持になるのです。
3点支持になり安定する=即ち、無駄なエネルギーを使わないことにつながります
ちなみに、3点支持の椅子は、4点支持の椅子よりも構造的な安定をもたらします。
下図・・・左右の座骨の2点で骨盤を立てて座る。
下図・・・尾骨、仙骨と左右の座骨の3点で骨盤を後傾して座る。
仙骨と尾骨の役割はゆりかご、ロッキングチェアー
呼吸と連動して横隔膜は上下します。
吸気のときに、上体は後方にトランズし(並行移動)呼気の時に上体は前方にトランズします。
その時に上体の前後への移動を誘導するのが、ゆりかごの脚のような尾骨、仙骨のカーブです。
もし、尾骨、仙骨が地面に接地せずに、左右の座骨の2点だけで地面に接地していれば、呼吸時の上体の前後の揺らぎは起きません。
上体の前後の揺らぎが起こることで、位置エネルギーでの筋肉の屈曲と伸展が起こり、常に運動している状態が起こり体液の循環を促します。
左右の座骨の2点支持の座位では、呼吸と上体の連動が上下となり、重力に逆らうことで、筋肉に負担がかかり、呼吸をするだけで肩こりや腰痛の原因となります。
息を吸う時に肩が上がり、息を吐く時に肩が下がります。これを繰り返すと常に肩が上がった状態になります。
支持面積
従来の理想的な座り方は、浅く座り、左右の座骨の2点で座ります。
体が椅子と接地する面積は臀部だけの18センチ×骨盤の幅だけとなります。しかし、椅子の背もたれまで臀部をくっつけると、大腿部の裏も椅子に接地し60センチ×骨盤の幅ぐらいになります。
構造的に安定しているのは臀部を椅子の奥まで着ける接地面積の広い座り方となります。座る時の支持面積が広いと、筋肉の負担が減り、少ないエネルギーで座位を維持できます。逆に支持面積が狭いと、不安定となり、座位の姿勢維持のために筋肉に負担をかけるようになり、腰痛や肩こりの原因となりかねません。
下の絵に描いてある言葉は全て間違いです!!しかし、TVなどで正しい座り方として推奨されています。
正しい言葉は・・・「できるだけ背もたれに頼る!!拳をうつ伏せにする!!膝を深く曲げお尻の下に持って行く!!両足の甲を床につける!!」 怖いほど正反対ですよね(^_^;)
筋肉量の少ない2歳児の子供は、安定して立って歩くために歩幅を大人より肩幅方向に広く取ります。
また、身長が2メートルある人の足のサイズが24センチだったら、支持面積が狭くなり不安定で、姿勢維持に過剰に筋肉に負担がかかり、体のいろんな部分に障害が起こるでしょう。
椅子の背もたれは飾りでない!!
TVの姿勢講座の中で、理想的な座り方をドクターが指導しています。
その中で、椅子に浅く座ることをドクターは勧めます。
しかし、日本よりも何千年も前から椅子文化のあるイタリアでは、腰を椅子の一番奥の背もたれの役割は臀筋や背筋にかかる重力や負担を分散させるためにもあります。
すなわち筋肉にかかる負担を軽減し、省エネで座ることにより、肩こりや腰痛の予防となります。
例えば、長時間立たなければならない時、壁にもたれかかった方が楽でしょう?
上の図・・・腰と背もたれの間に空間
上の図・・・腰と背もたれが密着
椅子の背もたれの奥の方まで腰を位置し、臀部と太ももで支持面積を広く保つ事で筋肉への負担を軽減し、肩こりや腰痛を予防するだけでなく、脳の血流を良くし仕事や勉強の集中力が増します。
佐藤さん
私はおばちゃんにはなりません!
常識と真逆のことなので、受けれ入れにくい部分もあると思いますが、これが真実となりますので、何回も読み返して腑におとしていってくださいね。
それではまた